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レンゲ日記


レンゲ日記のこえ

広島県廿日市市は県南西部に位置し、大野瀬戸を隔てて、対岸の世界遺産・厳島(宮島)への連絡船が発着する宮島観光の拠点の町です。
この大野町の北西部権現山の麓に、 「おおの自然観察の森」があります。
おおの白然観察の森は、広島県の天然記念物に指定されているベニマンサク(マルバノキの別名)が数多く白生していることから、ベニマンサク湖と名付けられた湖畔の周辺を巡りながら、マルバノキを主とした植物や鳥、昆虫など自然に親しみ理解を深めるために設置された自然観察の拠点です。
十月の中旬、観察センターで入園手続き(記帳)を済ませて湖畔を歩いてゆくと、周囲の木々に先駆けて色鮮やかに紅葉した潅木が園路や湖畔の森の周辺部に現れてきます。
まるで秋の訪れを1人で伝えるかのように先駆けて色付いている樹が、別名ベニマンサクと呼ばれるマルパノキ(丸葉の木)です。
マルバノキは名前のとおり丸い葉が互生に付き、高さー~3mになるマンサク科の落葉低木で、本州の中部地方以西と四国の花崗岩地などの痩せ地に稀に白生する樹木です。
またマルバノキは、わが国以外では中国の揚子江中流域に1変種が分布しているだけの、大変特殊な樹木でもあります。
マルバノキは分布の特殊性以外に、形態的にも大変興味深い特徴があります。
その第一は、マルバノキは紅葉と開花と結実が同時期になることです。
もちろん、気侯や固体差により若干のずれはありますが、鮮やかに紅葉した葉の陰に果実がなり、紅葉と同じような色彩の花が枝のいたる所で満開になります。
第二はその花の形態です。

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