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レンゲ日記


レンゲ日記のこえ

仲間の樹種]サルナシはマタタビ科に属しますので、当然マタタビの仲間です。
我が国に白生する近縁種としては、マタタビの他、ミヤママタタビ(マタタビよりも深山に生じる)、シマサルナシ(暖地の沿岸地に多く生じる)等があり、栽培果樹として有名なものにキウイフルーツがあります。
マタタビ科に共通の特徴として、葉痕がイボ状に盛り上がり、落葉期はその申心のくぼんだ部分に冬芽が埋もれているように生じます。
従って、冬季でも他の樹種と比較的容易に識別できます。
なお、マタタビとサルナシの区別点は、まずマタタビは開花期に葉が白変するのに対してサルナシは緑色のままであること、葉質がマタタビは薄くサルナシは厚いこと、花はマタタビはー~3個しかつけないのに対してサルナシは4~7個を集散花序につけることそしてサルナシの果実は先端が尖りマタタビは丸くて尖らない点が異なります。
[特徴的形態と観賞]サルナシをボンサイに仕立てた場合の主な観賞対象として、その花をあげることができます。
この仲間は、マタタビ、キウイフルーツを代表格として、ともするとその果実が有名で注目されがちですが、開花期に野生品に出会った時など、葉陰に咲く清楚な花を目にして、よくよく見るとその美しさに、つい何の樹かと確認してしまうこともあるほどです。
もちろん、長めの果柄をつけて蔓からぶら下がる果実も捨て難いものがありますが、熟しても鮮やかな黄色や赤色系にならないために、あまり目立たないのは残念です。
樹形としては、本来藤本であるために、模様木を中心として、懸崖、文人風など、かな り幅広く仕立てることが可能と思われます。
なお、もともと病害虫の発生が少なく、樹勢も比較的強いので、培養はしやすい樹種といえます。

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