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鉢植日記


鉢植日記のこえ

破損させない心がけ。
鉢は、周知のように陶器か磁器で創られるのが一般的ですが、この陶磁器は、ある水準以上に造型され焼成されたものであれぱ、時が経つにつれて、よく言われる「わび」「さび」の味わいが生まれてくるものです。
ここに陶磁器の魅力があります。
ですから、細心の注意を払って扱い、決して破損させないこと。
そして長く持ちこむことが大切です。
この点は、鉢植えと共通するところです。
とくに、陶器の中で軟陶で焼成したものには気を配る必要があります。
けれど鉢植え鉢は、箱に入れてしまっておくものではありません。
使ってこそ、器物としての用をなすわけですから、使いながら破損させない注意が必要です。
ちなみに、軟陶というのは、軟質陶器の略で、低温で焼成されたものを指します。
低温焼成には2種あって、耐火度の高い粘土を用いて温度不足で焼き締めが十分でないものと、はじめから強い焼き締めをしないで低温で熔ける紬薬を使って創ったものです。
軟陶ものは、概して吸湿性が強いため、冬期に凍結させるとヒビ割れて破損することがありますから冬期には凍結からの保護が必要です。
では、棚に置く時の注意に触れておきましょう。
鉢植え棚は、条件が許す限り、採光と通風の良い場所が望まれます。
それは、樹木の生育にとって不可欠な条件です。
しかし、風通しが良いということは、時に強風も受けやすいということです。
しかも、鉢植えの多くは、鉢という器の上に扇を広げたような形に植えられているものですから、強風を受けると、帆に風を受けたような状態になります。
よほど重量があるか、安定した樹でないと、倒れたり棚から落ちて破損する危険性があります。
しかしそうは言っても、鉢植え鉢は、使ってこそ意味があるわけですから倒れる危険性があるとは三目っても、しまっておいたのでは用をなしません。
では、どうするか。
まず、ボンサイが倒れやすい場所と比較的安金な場所を見きわめておくことです。
さらに、風速の程度による危険性の度合いを熟知しておくことも必要です。
そして、必要に応じて棚から下ろすか、細ヒモで棚に結わえるなどの対策を立てて、事故を未然に防ぎましょう。
台風などで強風が予想される場合は、もちろん棚下に置くとか屋内に移すなりして保護します。

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