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鉢植日記


鉢植日記のこえ

水面から置場までの斜而には、大きな常緑広葉樹(シイガシ、クス、ヤマモモなど)が ある。
こうした大木は台瓜などに対する防風樹であり、古樹には下枝がないので水面から発生した水蒸気は枝下を通って置場に流れる。
(ケヤキ、カラマツなど)がある この樹の日照斜線はもっとも水面よりの棚場だけが半陰になる。
そして、半陰樹鉢植えはこの棚に杙く。
冬期は落葉するのでこの棚にも日照は降り注ぐので問題はない。
段丘(置場)の北側は小高い山となっており、昼間暖まった空気はこの斜面にそって上昇し、夜間はこの斜面にそって冷気が下降する。
こうした環境は小さな盆地と同様で、日中の空気はよく乾燥し、昼夜の気温較差は大きい。
乾きがよいので、置場の中に清水を流した水路を一~二本通す。
この水も灌水に用いる水も、段丘下を流れる川の上流から取り入れているので、水質は軟水であり、水量も豊かである。
冬は最低零下5℃くらいまで下がって結氷をみるが、陽当たりがよいため日中はすぐに解氷する。
当然のことだが、鉢植え棚の列は東西方向になる。
これは、盆樹および鉢への日照が、鉢植え棚全体に平均して当たるように配慮するためである。
望めばきりはないが、以上が実際に条件さえ揃えばかなえられる「夢の鉢植え置場」であり、限定された条件の下でもこれに近づける努力をする一つの指針になるものと思われる。
栽樹種には充分な日照が基本。
中陽樹であっても陽当たりに置く陽樹・中陽樹・陰樹の区分と樹齢で変化する性質。

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