陽樹とはさんさんと降り注ぐ直射日光を好む樹種、陰樹とは直射日光よりも日陰の散光を好むもの、中陽樹とはそのいずれともいい難いものをいいます。 しかし、樹木を陽樹・陰樹と区分しても、樹齢によって変化するものもあり、一概に羅列できるものではありません。 陽樹あるいは中陽樹と紹介したものでも、若木のうちは陰樹であったり、また陰樹とされているものでも壮齢以降は陽構に転ずるものもあるからです。 こうした傾向は、他の樹木との混生する喬木(高木)型のものに多く、毛ミ(樅)などはその代表樹種です。 優先して植え付ける際のガイドラインなのです。 しかし、鉢植えの場合は多少異なった条件が加わります。 鉢植えの場合は、十分な水やりと施肥管理のもとで健全に育て、しかも矮化を求める必要があるからです。 林業の場合は、樹木の伸長肥大が目的ですから、樹木が必要とする日照度が望まれますが、鉢植えのように矮化させたい場合には、それを越えた充分な日照が有効なのです。 ですから、明らかな陰樹の場合は別として、中陽樹とされたものでも陽樹なみの日照下に置いたほうがよいことになります。 空中湿度と霧・夜露は、針葉樹・広葉樹を間わず恵み砂漠の多肉植物などの装なものは盗て、植物の生育のみを考えるなら、概し{高温多湿が好ましい条件となります。 太古の恐竜時代の植物相を描いた画力らも想像されるように、高温で湿潤な環境で、樹木の地球上の植物は、その生商範囲をム樹木が陽樹・陰樹いいかえれば好照性の差であるどいうことができます。 好照性とは、造園や林業分野において、植え付ける場所や環境に応じて、そのから、いっぽうて矮化を求めるという要素か加わり、条件はかなり興なってきます。 |