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鉢植日記


鉢植日記のこえ

傷跡の処理。
勇定した傷跡には、疲合剤が塗布されていることがほとんどですが、では塗らなかったらどうなるでしょう? 正解は塗らなくてもなんと毛ありません。
このことは以前にも紹介しましたが.塗らな素材を活がす。
種木を見て即座に樹形を思い起こせる方は、相当なレベルの方です。
この域に達しない方は種木を左右上下から丹念に観察してください。
どんな種木にも活かせる樹形はあるはずです。
反対に自分は懸崖が好きだからとか、直幹が好きだなどといって、その素材に向かない樹形にむりやりしようとすることは、素材を殺したことになります。
素材を活かすも殺すも、その方の技量とセンスにかかってきます。
れば早く傷跡をなくそうとします。
癒合剤を塗布すると、植物は自分の組織と勘違いして、いつまで経っても傷口はそのままです。
常に鉢を培養してますが、切り口にはなにも塗りません。
嘘か真かは、試した方だけが分かります。
金のことは忘れる。
阿倍師の三口葉に、「この枝を取れば安くなるとか、付けておけば高く売れるという邪念があっては本物は作れない」とありますが、まさに正論です。
とくに本物志向の趣味者は、高く売れるか安く売れるかの意識は捨て去ることが肝心です。
むしろ安くなるはずのものが、数年後に高く売れることのほうが多いものです。
純粋に盆樹を愛する。
これが結論です。

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