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秋のみのり
豚の不潔な習性は非難の的ではあったが、いっぽうでその肉はたいそう珍重された。
のちに・悪魔は好んで雌豚に変身するとい・つうわさが流れたので、屠殺される豚は、土地のところへ連れてゆかれた。
すると、悪魔祓いは短いおごそかな儀式ののち、その豚に「悪魔のお祓い済み」を宣言したといわれる。
このことは、ちょうど現代の獣医や検査員が屠殺した豚の旋毛虫病の有無を調べてから、販売許可のスタンプを押すのと似ている。
一五世紀に、オランダ人に続いてポルトガル入の探検家たちがこんにちのインドネシアにあたる島じまをはじめてたずねたとき・ボルネオ、ジャワやスマトラの原住民たちが、ヨーロッパ種とはたいそう異なる豚を飼っているのを見ておどろいたものである。
ジェームズ・クック[通称キャプテン・クック。
一七二八-七九年]やそのほかの太平洋諸島の探検家たちは、ポリネシア人も豚を飼っているのを発見した。
そこでは実際に豚とイヌだけが家畜であり、イヌも豚のように食用に飼われていた。

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犬猫うさぎの抜け毛取り ピロコーム   ピロコームとは 
ヤギのバイタリティ。
ヤギは、近縁のヒツジのように大群ではけっして飼われなかった。
ヤギがたくさんいる小アジアや北アフリカでは、この動物は植生にたいしてひどく破壊的であるといわれている。
多くの地域でウシやヒツジや雑食性の豚とは違って、ヤギは草よりもむしろ木の葉や灌木と木の小枝を食ぺ、さらに木の皮まで食うということがわかったときは、すでに手おくれであった。
地中海周辺の多くの地区は、乱暴で悪さをするヤギによって食い荒らされてしまった。
いっぼう、ヤギの飼料はいたるところにあり、その乳とチーズは中央アジアからエジプトまでの全域と、のちにはギリシアとヘルベティア[現在のスイスをふくむ古国]にまたがる人びとの食卓をにぎわしてきた。
この動物の有用性を考えると、ヤギが灌木に与える害など大目に見ないわけにはいかな かったのである。
ひでりや飢饉のときでもヤギは乳を出し続けてくれるし、また、ほかの肉にありつけない貧乏な人びとは、ときどき子ヤギの焼肉に舌つづみをうったことであろう。
ヤギの皮は靴用に使われ、また手のこんだ羊毛製の高価なカーペットを持っていない貧しい人たちの家の床には、染色されてヤギ皮が敷かれたことであろう。
ブ タ。
こんにちでは、豚は、回教徒だけで占められている地方にはまったく存在していない。
古い時代の根強い偏見に基づくと思われる回教の制約睦別として、豚は古代から現代まで主要な家畜動物の一つである。
家畜化した豚は、新石器時代の中国ですでに飼われていた。
これは、申国人が六〇〇〇年間にわたり豚肉を食べてきたことを意味する。
ところが、エジプト人は豚に対して想像力に富んだ副次的な用途を見つけだした。
ナイル川が毎年、春の洪水のあと川床を現したとき、農民たちはあたらしくできた土地をウシに引かせる鋤で耕した。
それから、かれらはその土地ヘ豚を放した。
豚はたいそう熱心な土掘り屋で、鼻を使って根や地虫を掘り出すときに土くれをすっかり細かくしてくれた。
豚は、こんにち鋤を使って耕すのと同じような仕事をなしとげたのである。
そこで農民たちは種子をまき、最後にヒツジが畑に放たれて、その種子を地中にふみこんだことであろう。