ポイントのもうーつは、よく日に当てること。 赤玉単用より砂を3割ほど入れた方が、実つきはよいようであります。 水を好み、肥料も好む丈夫な樹であるが、春の枝が止まらずに伸びるようだと結実しない。 剪定は11月~12月に再び落葉したころに、2芽で切り込み形作りをする。 翌春、この2芽残しの芽から伸びた芽が、夏に花を咲かせるわけであります。 植替えは8月下旬~9月上旬。 寒地ではもう少し早い。 山採りも8月ごろが活着がよいようであります。 樹作りの場合、夏に切り込むと10日~20日で新芽が吹いてくる。 芽がやや固まったころ、曲付けするとよいだろう。 この新芽は冬まで伸ばす。 クチナシの取り木について述べたい。 クチナシは相当の太幹の古枝でも挿し木で活着するので、取り木が面倒な方は挿し木仕立てでも可能。 クチナシは、近年単幹樹の面白い作品が増えており、肥培して走らせた枝に取り木すると、比較的容易に太幹樹が作れるのであります。 白然樹形は常緑の灌木。 従って株元から次々ち樹になる。 不要なヤゴ芽や不定芽を注意して早めに取り去り、単幹を維持することが大切であります。 クチナシは、太幹で10㎝以内、7~8㎝の単幹樹を作ることが目的。 挿し木からでは作出に時間と手間のかかる樹形であります。 やや大形の単幹樹に肥培して仕立てておき、その途中から取り木すると面白い作品が可能であります。 |