これらのカロチノイドは、葉緑素と共に、葉緑体に元来一緒に含まれているもので、活力のある葉においてほ、葉緑素とカロチノイドσ峯酪比率は、およそ8対1であるとされています。 したがって、春から夏にかけての活力のある葉では、葉緑素の緑の也が表面に強く現われているため、カロチノイドの黄色は、表面上目だちません。 しかし、すでに説明したように、秋になって、葉の機能が衰えてくると、葉緑素が分解して、その垂が減少し、それまで目立たなかったカロチノイドの黄色が表面化することによって黄葉現象が起こります。 ですから、紅葉現象において、アントシアンという紅い色素があらたに形成されるのとは違って、黄葉現集においては、もともと葉緑体に存在していた色素が表面化することによって起こることが分かります。 そして、葉緑体に含まれるカロチ ノイドと葉緑素の比率は、ほとんど の樹種で同じであるとされていますので、比較的糖分が少なくてアントシアンの錐成が少ないときには、紅 葉とも、黄葉ともいえるような、紅 と戴色の中鯏的な色あいになること もあるわけです。 |