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絵日記


絵日記のこえ

カエデは、座などに魅力があるが、枝が荒く繊細でなかったため、強い切り戻しをして枝を作り替えた。
94年の5月にその枝の改作が行われています。
まず正面から見て幹の右側の枝は強く立ち上がり気味であります。
流れの反対側の枝であるから、できればやや引き下げてコンパクトに作りたい。
流れの逆側の枝は、幹に近く、そして小さな枝つきにした方が風情が出る(短く太い枝でもよい)。
短枝であっても、枝先部分は細くやわらかく仕上げたい。
春からの芽を切り返しながら、3〜4番芽あたりを利用する。
こうして何回も切り返すわけであります。
それでもゴツくなる部分は、秋に剪定してはずしていく。
5月の作業は以上に加えて、枝の呼び継ぎも行っています。
8月のカエデは葉の量に注目していただきたい。
全体が春先のように枝が透けて見えています。
葉刈りをかけたわけではなく、葉数を減らしているのであります。
この程度葉数を少なくしても大丈夫。
枝をゴツくしたくないための河村さんの方法であります。
このカエデ・は大型の小品(20数p)からの改作。
印象としては中品からの改作であります。
模様樹風に作ってあった作品を、頭部を飛ばしーの枝だけを利用しています。
8月の作業は剪定と葉刈り。
そして針金掛けであります。
この素材もまだかなり変化しそうで、裏面の根の整理、根接ぎ、頭部を飛ばした後の処理など、今後相当に手が加えられそうであります。
針金掛け後の姿は、カエデとしては変わった形となっています。
動きは立ち上がりから右に行き、そこから急に左に返しています。
枝もやや右に出て、そこから吹き流しのように左に流れています。
この作品も数年で見違えるような優品となることが予想される。

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